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輪島塗 マグカップ

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型番 3B3002
販売価格 38,000円(税込41,800円)
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カラー
高蒔絵の加飾がほどこされた輪島塗マグカップ。美術館で見るような美しさを日常に。
持ちやすさと飲みやすさ、そして美しさが計算しつくされたフォルムのマグカップ。輪島塗だからこその滑らかでやさしい口当たりと驚くほどの軽量さ。毎日使うマグカップに最適です。
輪島塗は断熱性と保温性に優れています。熱い飲み物を入れても手に伝わる温度は心地良いので安心です。保冷性も良いので冷たい飲み物にもおすすめです。
漆には抗菌作用があります。

「無地」と「うさぎの蒔絵付」のどちらかをお選びください。
それぞれに「朱」と「黒」がございます。

■【価格】   無地(朱、黒)¥38,000(税込¥41,800)
       うさぎの蒔絵付(朱、黒)¥45,000(税込¥49,500)
■【素材】   天然木、天然漆
■【サイズ】   (約)径8cm 高さ9.5cm
■【生産者】  伝統工芸士 梶原康庸(石川県輪島市)
■【ご使用方法 】
※ご使用後できるだけ早く洗い、柔らかい布で水気を拭い、乾いた布で拭いておきますと長持ちします。
【ご使用上の注意 】
※体質によっては漆でかぶれるおそれがあります。万一、かぶれの症状が現れた時は、速やかに医師の診断を受けて下さい。
※直火・電子レンジ・オーブン等には使用しないで下さい。
※長時間水に浸しておくことは避けて下さい。

左から、朱/無地、黒/うさぎの蒔絵付。


黒/うさぎの蒔絵付。


朱/無地。


職人に憧れ美術を専攻したスタッフがこのカップを見てつくづくと言いました。まるで国宝級の作品を博物館で見ているようだと。


輪島塗は口当たりがやさしいので、飲み物もより美味しく優しく感じられることでしょう。


高蒔絵の輪島塗マグカップ
マグカップの加飾は蒔絵です。蒔絵は、漆器の表面に漆で絵や文様、文字などを描き、乾かないうちに金や銀などの金属粉を蒔いて定着させる技法です。その中でも高蒔絵という技法でうさぎが立体的に仕上げられています。これは大変時間のかかる技法です。表面が盛り上がるように何回も塗っては乾かし、塗っては乾かし厚みを出します。
ご覧ください!小さなうさぎが楽しげに銀の月の中を跳びはねています。うさぎの目にも細かな細工がしてあります。赤い漆の目は螺鈿細工(※)に囲まれ光っています。もっと、よく見ると耳の内側と鼻には粒子の違う金がつかわれていて色の濃淡をより立体的にみせています。伝統工芸展に出品される著名な作家である蒔絵師の鈴谷昇洋志さんが、とても楽しんで蒔絵を施された様子が伝わってきます。
企画にそって必要な仕事をそれぞれの職人に依頼し製品をまとめあげる塗師屋の梶原さんはこの蒔絵を好きなデザインで好きなようにと予算も何も言わず鈴谷さんに依頼されたそうです。なぜ?と伺うと、「デザインの指示や予算を伝えたら中途半端なものしかできない。全て任せてできたものを本当に気に入った人が買う。そういうものだから」と。妥協せず最高の技術を後世に伝えたいという梶原さんの想いを感じました。作り手と使い手の運命の出会いを願っています!
※ヤコウガイやシロチョウガイなどの貝殻の美しい光沢を活かし、漆器や木製品に装飾を施す技法。

 「月夜にうさぎが追いかけあう躍動感と、目に螺鈿を入れて目の力強さとともに生き物の生命力を表現したいと制作しました。」(蒔絵師 鈴谷さん)


貴重な蒔絵の制作工程の中のほんの一部ですが、写真でご紹介します!
蒔絵は非常に手間と時間のかかる技法で、この前後にも2と3の間にも数日の工程があります。
1.月部分に銀粉を蒔くための漆塗り


2.月部分銀粉蒔き


3.うさぎ部分を盛りあげるための漆塗り
左奥に置いてあるのが、作業途中の朱/うさぎの蒔絵付。


4.うさぎ部分を盛りあげるための銀粉蒔き
この後さらに金粉蒔き、漆塗り、磨き等を繰り返し仕上げていきます。


蒔絵師 鈴谷昇洋志(すずたにとよし)さん
1962年 石川県輪島市に生まれる
1986年 金沢市立金沢美術工芸大学
    日本画科修了
1991年 石川県立輪島漆芸技術研究所
    蒔絵科修了
日本伝統工芸展に出品。
日本漆工協会会長賞、県知事賞など多数の受賞歴。